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各種コーティング特性一覧

各メーカーから多種多様なコーティングが出されています。メーカーごとに呼び名が違うため解りにくいかも知れません。そこで現在一般的に切削工具でよく使われているコーティングについてまとめてみました。

その中でも、次の3種類は最近開発されたコーティングです。

名  称 コーティングの特徴
TH コーティング 高硬度材を高能率で加工したい場合に最適です。
CS コーティング 幅広い材料に対応、特に軟鋼材(炭素鋼など)の加工に最適です。
DLCコーティング ダイヤモンドに似た性質を持つコーティング。硬度が高く、摩擦係数が低いのが特徴。溶着性が極めて低いのでアルミなどの加工に最適。

以下コーティング特性の総合一覧表です。 

  TiN TiCN TiAlN CrN DLC ダイヤ TH CS プラチナ
色  調 ゴールド ダークグレー ダークバイオレット シルバーグレー ブラック ブラック
赤茶色
銀白色
金白色
硬  度(Hv)
2000〜
2500
3000〜
3500
2500〜
3000
2000〜
2300
3000〜
5000
8000〜
10000
3500〜
4000
2500〜
3000
2500〜
3000
膜  厚(μm)
2.0〜3.0
2.0〜3.0
2.0〜3.0
2.0〜3.0
0.5〜1.5
1.0〜3.0
2.0〜4.0
3.0〜5.0
-
処理温度(℃)
300〜500
450〜500
300
450〜500
150
-
-
-
-
耐熱温度(℃)
600
400
800
550
350
-
1100
-
-
磨耗係数
0.3〜0.4
0.3
0.4〜0.5
0.25〜0.3
0.1
-
-
0.3
-
耐磨耗性
耐 食 性
-
-
-
-
耐 熱 性
×
-
-
耐焼付性
-
-
-
摺動特性
-
-
-
その他の特性
耐熱性
潤滑性向上
耐溶着性
高硬度
耐溶着性
潤滑性
靭性
耐チッピング性
推薦される
用途
ハイス素材に耐久力を持たせる効果。汎用機主体 粉末ハイスに施すケースが多い。汎用機でHRC硬度の高い被削材加工に向く 耐熱性があるので高速切削に向く。摩擦係数が高いのでネバい素材には向かない 相対的に切粉のハケを良くする。潤滑性を良くする効果がある アルミ、グラファイト等の軟材加工にダイヤコートの廉価版として活用されている アルミ、グラファイト等の軟材加工に抜群の耐久力を持つ。但し価格もかなり高い 高硬度材の高速加工においてTiAlNより数段上の耐久力を持つ 炭素鋼を中心にHRC40前後のFe系材料に評判が良い HRC55までの超高速(300m/min)加工
特記事項 HRC40以下の被削材に効果有り 仕上げ面粗度の向上
(再コーティング不可)
仕上げ面粗度が抜群 HRC50以上の高硬度材で効果を発揮。それ以下ではTiAlNとあまり変わらず シリコンとクロムのナノコンポジット(日立ツール) (不二越)